【インドネシア・バリ島】人気レストラングループの新境地!海風を感じるイタリア料理「Osteria Luna」
2025/10/23 文・西村佳芳子
「Osteria Luna」のインテリア。クラシックな家具とナチュラルな色調で温かみがある。
インドネシア・バリ島の南端に位置するウルワツは、断崖絶壁に立つ寺院や白い砂浜など、美しい景観の中に高級リゾートが集まるエリア。ここに、フーディー注目のイタリア料理「Osteria Luna」がオープンした。
運営するレストラングループは、バリ・チャングーで絶大な人気を誇るモダンジャパニーズ「YUKI」や東南アジアBBQ「Meimei」を手がけ、活気とホスピタリティにあふれる雰囲気で知られている。この店も、カジュアルでありながらもサービスが行き届き、イタリアンの王道にバリの感性を掛け合わせた料理を提供。風通しのいい開放的な空間で、新しい体験を味わえる。
イタリアの伝統×地元バリの食材を鮮やかに組み合わせ
「ベビーロメインレタスとラディッキオのサラダ、ゆで卵、熟成ペコリーノチーズ」(手前)、「バリ島伝統の豚肉とフェンネルのソーセージ、リンゴ」。
メニューのフィロソフィーは「ミニマリズム」。素材の個性を最大限に引き出し、シンプルで誠実な料理に落とし込む。エグゼクティブシェフのマデ・ウィラナタが、伝統的なレシピを現代的なアプローチで再構築。南イタリアや地中海の味覚から着想し、バリの土地とも深く結びついた味を追求している。食材は、島のフルーツや地元の肉、鮮度の高い魚介類など、ローカルで調達したものをできる限り使用し、サステナビリティにも配慮。自然とともにあるレストランとしての責任を果たしている。
窯焼きのメニューから、「焼きエビ、昆布、焦がしバター、ケッパー」。
フードに合わせるドリンクも、イタリアの伝統とバリのトロピカルなエッセンスを加えた内容に。パイナップル テキーラ、ベルガモット、トマト チェリー、ライム、白蜂蜜を合わせた「マルガリータ アッラ ルナ」など、シグネチャーカクテルは、クラシックなレシピを遊び心あふれる発想でアレンジしていく。メインに据えるのは、オーストラリアやヨーロッパの小規模生産者によるナチュラルワイン。全体を通して、ブランドの根幹にある「誠実さ」「つながり」「クラフトへの敬意」を体現している。
「マルガリータ アッラ ルナ」
その土地の個性を活かしたミニマルな醸造法にこだわるワインは、「Osteria Luna」の軽やかで生命力あふれる料理と見事に調和する。
サステナビリティを体現し、誠実なフードクリエイティブを推進
居心地の良さがおいしさにもつながる。
プレオープンの様子。隅々まで心が配られたサービス。
素朴ながら温かみのある空間は、南イタリアの伝統的な農家建築「マッセリア」からインスピレーションを得てデザイン。マッセリアの精神である「静謐で誠実な素材」「自然と共にある暮らし」を表し、厳かさと心地よさが共存。オーガニックやエシカルな農法、持続可能な食のあり方を重視するレストランの姿勢に、マッチする。
「Osteria Luna」
Jl. Pantai Padang-Padang No.140, Pecatu, Bali, Bali

