【2025】この冬に訪れたい、感性を刺激する美術館6選
2025/11/29 文・Meadow編集部
澄んだ空気に包まれる、冬の季節。思考を深め、ゆっくりと自分と向き合うのにふさわしいこの時期に訪れたいのが、美術館。建築や展示作品はもちろん、周囲の自然環境まで含めて楽しめる「この冬に訪れたい美術館」6選をご紹介。
▼この冬訪れたい美術館6選
・十和田市現代美術館(青森県/十和田)
・東京都現代美術館(東京都/清澄白河)
・東京都庭園美術館 (東京都/白金台)
・小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県/小田原)
・金沢21世紀美術館(石川県/金沢)
・京都市京セラ美術館(京都府/京都)
十和田市現代美術館(青森県/十和田)
十和田市現代美術館
2008年に、青森県十和田市が推進するアートによるまちづくりプロジェクト「Arts Towada」の中核施設として開館した、東北初の現代美術館。草間彌生、奈良美智、ロン・ミュエク、レアンドロ・エルリッヒ、塩田千春など世界を代表するアーティストの作品を常設展示している。
それぞれの展示室を“アートのための家”として独立させ、透明なガラスの回廊で繋いだ建築構成が特徴。この美術館のために制作された“ここでしか出会えない”作品がアートそのものと空間が一体となる体験を生み出す。館内だけでなく、隣接する広場や十和田市街中にも作品が点在し、美術館と街の境界をなくした「開かれた美術館」として、アートと暮らしが共存する空間を創出している。
画像:1枚目から
-Nara Yoshitomo, YOROSHIKU GIRL 2012, 2012
-Shiota Chiharu, Memory of Water, 2021 ©2021 JASPAR, Tokyo and Shiota Chiharu
-Ron Mueck, Standing Woman, 2007 ©Anthony d'Offay, London
-Leandro Erlich, Edificio — Buenos Aires, 2012/2021
Photo: Oyamada Kuniya
青森県十和田市西二番町10-9
https://towadaartcenter.com
東京都現代美術館(東京都/清澄白河)
Photo: Kenta Hasegawa
清澄白河にある「木場公園」内に建つ、国内最大級の現代美術館。約6,000点に及ぶコレクションからの展示や、絵画や彫刻、建築、デザイン、ファッションなど、表現の垣根を越えた企画展を展開。
坂本龍一、オラファー・エリアソン、クリスチャン・ディオール、マーク・マンダースやデイヴィッド・ホックニーなど、世界的アーティストらによる展覧会も多数開催されてきた。作品を“鑑賞する”だけでなく、思考し、滞在し、感覚を研ぎ澄ます――そんな体験を通して、現代アートの「いま」と出会える場所。
画像:1枚目から
-「マーク・マンダース—マーク・マンダースの不在」東京都現代美術館、2021年 撮影:今井智己
-「坂本龍一|音を視る 時を聴く」東京都現代美術館、2024年
坂本龍一+高谷史郎《LIFE–fluid, invisible, inaudible...》2007年
©2024 KAB Inc. 撮影:浅野豪
*いずれも展示はすでに終了
東京都江東区三好4丁目1-1
https://www.mot-art-museum.jp
東京都庭園美術館 (東京都/白金台)
東京都庭園美術館 本館 正面外観
皇族・朝香宮家の邸宅として建てられた建物を、1983年に美術館として公開。アール・デコを象徴するフランスのデザイナー、アンリ・ラパンとガラス工芸家ルネ・ラリックらが手がけた空間は、時を経ても色褪せない優雅さを湛え、2015年には国の重要文化財にも指定。邸宅時代の面影をそのまま残す庭園では、桜や紅葉など四季の移ろいを感じながら、都会の喧騒を離れ、静寂に身を委ねる特別なひとときを過ごせる。
画像:1枚目から
-東京都庭園美術館 本館 大客室と香水塔
-東京都庭園美術館 本館 大客室 シャンデリア《ブカレスト》 ルネ・ラリック作
-東京都庭園美術館 本館 正面玄関 ガラスレリーフ扉(部分) ルネ・ラリック作
画像提供:東京都庭園美術館
東京都港区白金台5丁目21-9
https://www.teien-art-museum.ne.jp
小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県/小田原)
画像:冬至光遥拝隧道と光学硝子舞台 ©小田原文化財団
相模湾を見下ろす丘に建つ「江之浦測候所」は、現代美術作家・杉本博司が構想した壮大なランドスケープ。かつて蜜柑畑だった土地を舞台に、構想から竣工まで20年の歳月をかけて作られた。
海抜100mの地点に築かれた全長100メートルのギャラリーをはじめ、江戸城石垣用の原石を使った石舞台、ガラスの茶室、考古遺物や古材が配された庭園など、自然と建築、そして時間が交差する空間が広がる。冬至と夏至の朝には、回廊を貫くように陽光が差し込み、季節の移ろいそのものが作品となる瞬間にも出会える。
画像:1枚目から
-夏至光遥拝 100メートルギャラリー ©小田原文化財団
-冬至光遥拝隧道 ©小田原文化財団
-化石窟 ©小田原文化財団
神奈川県小田原市江之浦362-1
https://www.odawara-af.com/ja/enoura/
金沢21世紀美術館(石川県/金沢)
金沢の人気観光スポットの一つでもある「金沢21世紀美術館」。“まちに開かれた公園のような美術館”を建築コンセプトに、妹島和世+西沢立衛による建築ユニットSANAAが設計。
光がやさしく差し込む円形の建物には、レアンドロ・エルリッヒによる「スイミング・プール」やジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」、オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」など体験型の作品が多数。思わず時間を忘れてしまうような、感性を刺激する空間が広がっている。
画像:
いずれもレアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》2004
金沢21世紀美術館蔵
Photo:渡邉修(写真提供:金沢21世紀美術館)
石川県金沢市広坂1丁目2-1
https://www.kanazawa21.jp
京都市京セラ美術館(京都府/京都)
Photo: Koroda Takeru
アート好きなら一度は訪れたい、京都を代表するアートスポット。美しい曲線を描く螺旋階段でも知られるこの建物は、現存する日本最古の公立美術館建築で、2020年のリニューアルによって新たな息を吹き込まれた。展覧会を楽しむだけでなく、建築そのものを体感できる場所としても注目を集めている。
館内では、現代アートなど多彩な展示に対する新館「東山キューブ」や、テーマ特集展示を通じて名品を展示する「コレクションルーム」、京都ゆかりの新進作家を紹介する「ザ・トライアングル」など多彩な空間が点在。伝統と革新が交わる京都という土地で、時代やジャンルを超えた芸術の魅力に出会うことができる。
Photo: Koroda Takeru
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
https://kyotocity-kyocera.museum

