【長野・野沢温泉】築100年の旅館を再生。“火と水”をテーマにしたブティックホテル「mont」開業

2026/02/22 文・Meadow編集部

長野県・野沢温泉村のメインストリートに、築100年の木造旅館をリノベーションしたブティックホテル「mont(モン)」が、2026年1月19日に開業した。


音楽と交流の拠点「MusicBar GURUGURU」や、建築家・吉阪隆正による名建築を継承した「野沢温泉ロッヂ」などを手がける野沢温泉企画による新プロジェクトとして注目を集める本ホテル。

元々あった旅館をベースに、伝統の火祭りや温泉文化といった“野沢らしさ”を取り入れ、現代の旅行者が求める快適性とデザイン性を融合。単なる宿泊施設にとどまらず、村の文化を発信する拠点として再生された。


本施設のコンセプトは、野沢温泉を象徴する二つのエレメント、「火(道祖神祭り)」と「水(温泉・雪・湧水)」の融合。冬の雪山から雪解け水が温泉となって地上へと還る自然の営み、そして山に広がるブナの森が祭りで火を灯すやぐらへと姿を変える地域文化の営み。その両方に着想を得て「循環」という思想を空間に落とし込んだ。

全10室の客室では、旅館時代から受け継ぐ太い梁や土壁の質感を感じながら、森の静寂に身を委ねる空間として整えられた。室内には、土や水、祈りの記憶をモチーフにした全室異なるアートを配し、滞在のたびに異なる野沢の気配と向き合える設計に。ルームバーには野沢の湧水や地酒、クラフトジンが揃い、村の自然と人が交わる時間を提供する。


1階のメインダイニングではカウンターを囲んで味わう薪火料理を提供。ブナの森や祭りの火を想起させる薪火グリラーの揺らめく炎を眺めながら、信州の肉や野菜など生産者の顔が見える食材を、シンプルかつ豪快に楽しめる。

伝統的な温泉旅館とはひと味違う、野沢の新しい選択肢として心に留めておきたい一軒だ。


mont

長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9521-1
https://www.instagram.com/mont_nozawaonsen/

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